川地家のあゆみ

HISTORY

明治20年代創業
百年以上の歴史が紡ぐ
おもてなしの心

創業から百十余年の長い時間、
多くの人々がここで慶びの日を迎えました。

KAWACHIYA(川地家)

陶磁器産業最盛期

川地家は明治20年代の創業。現在の一番古い木造2階建ての本館は1938(昭和13)年の建造といわれます。
 
日本庭園や100畳敷きの大広間もあり、個室でゆったりと食事が楽しめる川地家の人気は創業当時から高く、陶磁器産業が盛んなころには、多治見きっての格式高い料亭として、会合や宴会などにも利用されました。結婚披露宴は市民のステータスとされました。

KAWACHIYA(川地家)

文化人・政治家からの愛顧

多治見を訪れる著名人をおもてなしできる店は、川地家だけでした。石橋湛山、佐藤栄作ら歴代首相や海音寺潮五郎、松本清張ら著名作家など良いものを知る重鎮たちも、その料理と接遇に心打たれたことでしょう。

KAWACHIYA(川地家)

第二の船出

2009年には結婚式場としてリニューアルされ、老舗料亭は結婚式場「KAWACHIYA」として現在の姿に生まれ変わりました。往年の雰囲気を最大限に残しつつ、館内に靴のままあがれたり西洋料理を取り入れるなど現代のお客様に合わせたフレンチレストランとして定着しました。

KAWACHIYA(川地家)

川地家の精神

ロビーに飾られた「敬天愛人(けいてんあいじん)」の書。佐藤栄作元首相が川地家のために書いたものです。この言葉は西郷隆盛が好んでよく使った言葉です。「天を敬(うやま)い、人を愛する」と読むのですが、意味は「天は人々を平等に愛してくれるもので、それに敬意を表して、私たちも他の人に対して愛をもって接することが何よりも必要である。」ということ。川地家で長らく受け継がれてきた精神がここに表現されています。